淫らな館
-朽ちた夫-
警察にも何度も相談しました。
ところが事件が起きていないとの理由で親身になってくれません。
パトカーで時折見回ってはくれましたがほんのいっ時です。
後は訪れた時に連絡をしてくれと話して見回りも来なくなってしまいました。
でもパトカーの見回りは効を成したようで暴走族もカップルもしばらくは来なかったのです。
ところがある時期を過ぎるとまた同じで警察にしょっちゅう電話をかける状態でした。
そんな時、警察が本腰を上げてくれる事件が起きました。
その被害者は私の夫です。
帰宅途中こちらへ向かう集団と出くわし、大声で注意したところ暴力を受けたのでした。
その事件で補導された若者の数は13名にもおよび娘の友達の先輩、息子の友達の先輩もいたそうです。
穏便に済ませたい気持ちはあっても夫は顔中が腫れ上がり会社にも行けない状態。
それにこれからの暮らしを思うと穏便には済まされない思いで心を鬼にしました。
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