*禁忌*
-#5-
「あら?何かしら?
あなた・・何か・・音が聞こえませんか?」
食卓を囲む場所で、母が父に声を掛けました。
「・・・いや・・・ママの空耳じゃないか?」
父も母も耳を澄ませて、音の発信源を探っている様だったが、それを突き止めることは出来なかった様でした。
発信源は私のお尻の中・・・。
義父は両親が訝しげな表情を浮かべると、スイッチを切りまた落ち着いた頃に開始させた。
焦らす様に・・・いたぶる様に・・・義父は私を弄び、その管理の手を緩めることはありませんでした。
「ちょっと美晴!
そのシミどうしたの?まさか破水したんじゃないでしょうね!!」
食事を終えて席を立った時、母が私の後ろ姿を見て悲鳴にも似た声をあげました。
どうやら大量の淫蜜が溢れ出したことで、ワンピースに大きなシミを作らせていた様でした。
父は慌てオロオロするばかり・・・母は泣くばかり・・・当然だけど、義父は冷静に言いました。
「ワシはまだ酒をいただいてへん!
救急車なんて待ってられへんから、義父さん車借りるでぇ〜!」
震える声で義父に、鍵は付いたままだと伝える父は、もう冷静では無いことが娘としてわかりました。
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