*禁忌*
-#2-
どこか落ち着く我が家・・・色彩も香りも雰囲気も昔のまま・・・。
あの頃と変わったのは、きっと私だけなんだろう・・・。
ゆっくりとお茶を飲みながら、懐かしさと居心地の良さを堪能していました。
「美晴さん、上手くいったでぇ〜(笑)」
柔らかな静寂を破るかの様に、義父が近寄ってきました。
どうやら義父は、家政婦さんをお使いにやった様なのですが・・・その購入品はまた後に出てくることになるでしょう・・・。
長旅で疲れたのでしょう・・・自宅を隅々まで散策していたかと思うと、ソファーで静かに眠ってしまいました。
ようやく目を覚ましたのは、母が帰宅すると連絡があった時でした。
そして・・・家畜の飼い主としての顔も同時に目を覚ましたのです。
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