*禁忌*
-鎖と首輪#1-
「美晴さん9ヶ月にもなるのに、実家に帰らんで・・・いいのかい?」
それは義父が見せた最後の気遣いだったかもしれません・・・こと<管理>に関しては・・・。
【管理〜見えない鎖〜】
「お久しぶりです義父さん。
○○くんの姿が無いけどどうかしたのですか?」
父が義父にそう問いかけました。
「あのバカ息子・・・実は出張に行きよって・・・」
義父が言う通り、外せない仕事で地方へと赴いた夫・・・。
出産予定日前には帰宅できることを条件にしたみたいだけど、私にとって・・・義父にとって都合がよかったかもしれません。
案の定、父が1人では不自由だからと、暫く滞在することを、義父に持ちかけたからです・・・。
お手伝いさんが幼い頃よりいてくれた我が家・・・人の入れ替わりがわったけれど、身の回りのことに不自由しなかった。
優しい父の性格と恵まれた環境から、そう誘うことは私が一番よく知っていた・・・だから義父と来たのです。
義父とはもちろん別々の部屋だけれど、私の部屋からはそんなに離れてもいなかったし、密かに訪れることも出来ました。
「せっかく来ていただいたのに申し訳ないのですが、私は少し会社に戻らなければならないので・・・家内も出掛けていますが、ご用があれば内の○○に申しつけてください。
帰りましたらゆっくりお酒でも・・・。」
父を見送ると、私は義父の足元に土下座しました。
家畜として・・・。
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