*禁忌*
-#1-
「今夜は会社の人のお宅にお邪魔しないか?」
あの出来事から数日経過した土曜日でした・・・。
【交換〜性癖〜】
夫はあの日を境に、私の身体の虜になった・・・何も言わなくても、夫婦の間で見えない会話が成立していたのかもしれない。
それを良く思わないのは、義父ただ1人・・・私達の営みは毎晩義父に聞かれていた。
そう・・・寝室に入る前に、私はいつも義父の携帯にメールしていました。
義父に命じられて取り付けた盗聴器から、私の淫らな声を聞いてもらうが為に・・・。
なんとも猟奇的なことかもしれませんが、それが私達の関係であり、事実だったのです。
不思議な生き物ですよ・・・女は・・・夫を愛しているのに、義父に捨てられたくない・・・と考えちゃうんですもの。
『こんばんは。いつも主人がお世話になっています・・・。』
本当は少し疑っていたんです。夫は私を誰か他人に抱かせるつもりじゃないかって・・・でもそれは思い過ごしで終わりそうです。
どうやらお相手の夫妻は、夫の同期みたいだ・・・帰宅してもあまり会社のことは話さないので、こんな友人がいるとは・・・驚きでした。
もし・・・夫にこの男性と夜を共にしろ・・・と言われたら、間違いなく断っただろうけど、義父に言われたら私はしていたかもしれない・・・。
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