卑猥遊戯
-爺ぃの女-

爺ぃの検査の結果があまり良くなかったみたいだった。
退院してから半月も僕の家に居て、その間は一度もママとハメてなかった。

「学校の帰りに頼むよ」

爺ぃの使いで爺ぃの家に寄った時に爺ぃの女と出くわしてしまった。

「あらそうなんですか…。連絡も無く心配で…」

着物を来たその女性は爺ぃの古くからの知り合いで世話になったと話していた。
美人系で品があって、裸だったら僕もお願いしたい類いに思った。
そうなると益々爺ぃが憎くなった。まだ婆ちゃんが亡くなって1年も経っていないのにこのざまだ。
理性も自制のかけらも無い大馬鹿野郎に見えてきた。
僕はその時そこまでのつもりは無く、ただ単にどこの誰かかを知りたくてその女性を追っていた。
財布には爺ぃからもらった小遣いがあってタクシーにも乗れ、その女性の家を知ることができた。
名前を見ようと表札を探してうろうろしてると大変な事が起きてしまった。

「あら、あなたは…」
その女性に見つかってしまったのだった。

「す、すいません。お爺ちゃんには言わないで下さい。」

僕を不信がらずに家に上げてくれ、追ってきた理由も全部話すと三浦(その女性)さんも爺ぃとの事を話してくれた。

(くそ爺ぃ…)

三浦さんは爺ぃに騙されていた。
お婆ちゃんが入院した頃に知り合って独身だとばかり思っていたことが判った。

「そうなんですか…。」

話しを難無く合わせて三浦さんの家を出ると無情に爺ぃを懲らしめたくなっていた。
向い合って、よくよく見るとまだまだ美人だしハメてもみたくなる女の三浦さん。
僕の心の底にメラメラとした欲望が芽生えていた。
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