mother
-盗聴-
覗きは妹がいるので危険すぎる。
でもどうしても知りたい気持ちが僕に盗聴をさせた。
盗聴と言っても大それた機具は準備出来ない。
家電屋をふらふら巡って見つけたのはFMでとぶ小型ワイヤレスマイク。
それをママのベットに仕掛けたのだった。
・・・
電池は約10時間はもつやつで一晩は大丈夫だが毎日は電池を交換出来ない。
何も聞えないスピーカーに耳を澄ます日々が続けいたがようやくそれらしき気配に恵まれた。
「ハア…、アァ…」
いつもは何も聞えないのに微かに深呼吸に甘い声が混ざっていた。
それを録音し続けているとその息をする日が判ってきた。
ママは時々寝酒を飲む。飲む時は風呂上がりの缶ビールから始まってワインを1本ペロリと空けてしまう。
あの息を出すのはみんな飲んだ夜のことで飲んだらオナりたくなる癖があることを知ることが出来たのだった。
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