*禁忌*
-#3-



流行りの映画ではなく、裸の女性のポスターが何枚も張り出された映画館・・・
ショースタジオと書かれた看板の下を見ると、踊り子の紹介がある劇場・・・
ドア一枚で窓すら無い壁には、値段表だけが大きく書かれた異様な建物の店・・・


まだ正午にもならない時間帯だからか、夜の蝶を美しくも艶やか彩るネオンは消え、どこか淋しい感じがした街。



タバコの吸い殻や空き缶が転がり、眠った様に人通りが途切れた道路をゆっくりと歩きました。


「ここは毎晩の様に男達が群がる場所なんだよ。
・・・男達は皆一つの目的の為にこの場所へ足を向けるが、それは何だと思う?

(笑)・・・答え無いのが答えだろう・・・。」




女の私にもそれがどんな意味なのかわかった・・・。ここは欲望が交差する場所なんだろう・・・男と女の・・・と・・・。






しばらく歩くと、小さな公園が見えて来ました。
買い主はそこにある公衆便所を指さして、不適な笑みを浮かべながら言いました。


「お前も公衆便所になれるかい?」


おそらく白色のタイルで造られたであろうその便所は、汚れて見る姿も無ありませんでした・・・むしろ離れているこの場所にへも、異臭が漂ってきそうでした。








そう言えば、この街には普通じゃない臭気がただょっている・・・








私はその応えを出せず、ただその光景を感じているのみでしたが、場所柄でしょうか・・・どこかでそうされてみたいと思う自分がいました。
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