*禁忌*
-#2-
「どうだい?こんな場所でそのみっともない身体を晒す気分は。」
ベンチに腰掛ける買い主に、コートの前を大きく開いき身体を見せました。
私の後ろには、数人の人がいる・・・それに満足しなかったのか、買い主は手を振りもっとコートをはだけさせろと命令するのです。
私は命令されるがままに、コートを限界まで開きました。
たぶん後ろを散歩している人や休憩している人達は、いぶかしげに思えたんじゃないかと思います・・・その不自然な行動を・・・。
でも・・・拒否なんてしませんでした。
私は購入物・・・ただの商品だと云う不思議な状況が、彼とは成立していたからです。
「よくできた。
なら次はどうするのかな?言ってごらん。」
『裸に・・・ここでコートを脱いで裸になります・・・。』
「(笑)・・・残念だけどそんなことはさせないよ。なぜだと思う?
・・・それは牝がそう命じてほしいと思ってるからだ。
俺はお前の嫌がることをしなければ、面白くないからな(笑)
さぁ・・・あそこに見えるトイレに行くぞ。」
私は買い主の後を追う様に、公園内にある薄汚いトイレへと入っていきました。
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