*禁忌*
-#3-






待合室には女の人もいたけれど、中待合室には男性しかいなかったな・・・恥ずかしい。




そう思ったのは、先生の声が診察室全体に聞こえていたからなんです・・・質問もその答えの内容も全て。




聞きたくなくても聞こえる話しの内容を聞きながら待っていると、年配の先生が現れました。


「どーしたんや?
ほーう・・・肛門が切れたんか。痛いやろ?」


横向に寝る私の尻壁を開くと、すぐに診察しはじめました。


「あんたお尻で何かしたんか?」


潔いくらい直球の質問に、私は答えました・・・時々アナルオナニーすることと、昨晩アナルセックスしたことを。
義父に促されなくとも、医者の前ではなんとなく正直に答えてしまう・・・悲しい性です。




「ほれ、これがあんたの直腸や。
この黄色いのがうんち・・わかるな?
で、このドロッとしたのがザーメン、精液やな。

ほれ、直腸が所々赤いやろ?普通はピンクなんやけどな、だいぶ激しくしたんか?」


ファイバースコープの映像をテレビ画面に映して説明してくれているのだけど、声のボリュームは大きく恥ずかしさは頂点でした。
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