*禁忌*
-#2-
「美晴ぅ〜華(仮名)先輩探してるでしょ?
ほら、あそこだよ。」
先輩方の中に華さんはいた・・・。
あまり彼女のことは詳しく書けないけど、当時は憧れていました・・・なぜ・・・特に目立つわけでも無いけど、女の子ぽくなかったから・・・想像にお任せですが目の細い強面です。
『先輩・・・お久しぶりです。○○です。』
すぐに私が誰か気付き、2人でラウンジへと出ました。
直ぐに解るとそれなりにショックでした・・・老けるのは嫌だけど、童顔から抜け出せないのもそれなりにショックです。
「美晴は相変わらず女の子だね・・・。」
そう言われた私は、彼女に手を引かれ非常階段に来ていました。
言葉より早く彼女の分厚い唇が・・・私の唇へと重なりました。
別に女性が好きなわけでも無いけど、初恋の人に誘われて、断るどころか身体と心は熱くなりました。
自ら舌を絡ませていく・・・やっぱり相手は女性、男性とは違う安堵感がありました。
それは自分を装う必要が無いからかもしれません・・・。
「よかったら・・・私の部屋に来ない?
美晴に会えると期待してたから・・・。
もし・・・だよ・・・。」
なんとなく話しの続きがわかりました。
私は彼女の唇に自ら重ねました。
『10日間・・・こっちにいます・・・。』
それだけ伝えて部屋番号をメモすると、1人でまた会場へ戻っていきました。
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