乱
-13-
流石に男も気が付いたらしく、オレの顔を後ろから覗き込みながらそう尋ねた。
オレは、必死で頸を縦に振っていた。
その後のことはあまり細かく覚えていない。
ただハッキリと覚えているのは、ホテルを出る前に男と風呂に浸かったときに軽く唇を奪われてしまったことと、遅くなってしまったためにタクシーで駅前まで送ってもらい、親に怪しまれないように帰り着こうと、全速力で駅まで走ったことだった…
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