-第三章/1-

処女を失ってから一ヶ月程が過ぎていった……オレは未だに暑く感じていたせいか、また塾をサボって例の噴水の傍に来ていた。
だが、やはりそこは秋である。少し身を縮こまらせて、オレは座っていた。相変わらず、人間観察は怠っていない。
そこに、例によって男がやってきた。今度は、初老のサラリーマン風の日本人らしき男だった。
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