-12-

「ぁっ……?」
「気持ちイイ…?」
「やぁっんっ!!…ゎ…からない……ぁっ…!!」
オレはわけの解らない感覚に、精一杯声を張り上げて喘ぎ、悶え、自分の身を貫く男の身体に身体中でしがみついた。



終わったとき、ベッドのシーツには鮮血のしみがあった。
オレと男は、ホテルで部屋を借りた二時間の間に四・五回交わって、夕方には別れた。
これで、オレの処女は完全に失われたのだった。
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