『日常の中の非日常』
-性欲と好奇心-

“冷やかしか?”
待ち合わせの時間になっても俺の携帯はメールの着信も電話がかかってくる気配も無かった。

“ま、そゆもんか。”

と半分諦め、半分諦め切れない気持ちでいた。

“若くて、巨乳・・・”

そんな相手が本当なら今頃俺の目の前にいるはずだった。

暦の上ではすでに秋だというのに刺すような暑さが大粒の汗を額に浮かび上がらせる。

“風俗にでも寄って帰るか。”

と歩き始めた時、それまで目だけで探し続けていた服装そのものを着た女の子とすれ違った。
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