*禁忌*
-破廉恥#1-


もうあんな快楽を経験することは無いだろう・・・。それに子供の為にも、普通の妻として生きようと思っていましたが・・・身体に染み着いた感情を抑えられるほど、私は強くなかったみたいです・・・。




【虜〜素顔〜】




○氏をまた呼び出してしまった・・・。
悪いことだとわかっているはずなのに、深みに嵌っていく自分は、見えないものなのです。




「こうやって見ると、随分と清楚で品があるんですね・・・でも・・・その素顔はただの変態妻・・・今日も楽しませてあげましょう(笑)」


すぐ横を通り過ぎる人がいる街中、○氏の視線は舐め回す様に私を見つめていました。


「奥さん、今日は何て言い訳して出てきたんですか?
私に陵辱されるが為に、可愛いさかりの子供を残して?」


両手で持っていたバックの柄が小刻みに震えました。


不倫や浮気などと一般的に言われる事柄で、私は家族に嘘をついてまで出て来ている訳ではない・・・。
ただ感情すらなく、自分では到底考えも及ばない内容で、自分が辱められることを望んでここに来ている・・・。

私はどうされるのか・・・期待とどこか懐かしさを感じながら、自分の中で渦巻く感情に満たされていきました。
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