*禁忌*
-#4-



『ごめんね・・・。』


お家まで送ってくれた友人に、こう言うのが精一杯でした・・・。
無言のまま私を車から降ろすと、そのまま走り去る友人の車を見送りました。



きっとワンピースが捲れた時、彼女には白い柔肌に食い込む荒縄と同時に、<夫以外に8本挿入>や<不貞で孕みました>など、腹部に書き込まれた淫字が見えたと思います。





今日起こったことを、義父に報告しようと部屋を訪れた時・・・義父は鼾をしながら寝ていました。

その姿を見た時・・・例え仲の良かった友人の前でも、痴態を晒させる身体にした義父を恨みました・・・。




たしかに軽蔑されて身体を熱くした自分に気付いていたのですが・・・私は義父を起こすと、涙ながらに憤りをぶつけてしまいました。




その結果・・・それからまる1週間、義父は私に触れることはおろか、何もしなくなりました・・・他人行儀の挨拶を除いては・・・。
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