*禁忌*
-#2-
妊婦は意外にもてる・・・変な表現ですが、それはたしかなのです。
一部のマニアックな方々だけなのかもしれませんが、その特殊性に惹かれる方々は多い気がします。
なぜなら、妊婦であることは誰かの所有物であること・・・さらに、女性の身体を一定期間だけ歪にしていること・・・そして・・・その女性に何かをすることは、道理的に許されずまた、背徳に満ちていること・・・などがあげられると思います。
それはさて置き、私はオーナーに指定された閉館日の昼間に応接室へと向かいました。
正直に、オーナーが義父の許可を得ていたのかは、定かではありませんでしたが、そんなことは大して問題ではありませんでした・・・そこの扉を開ければ、確実に<道具>として扱われる私がいることが理解でき望んでいたからです。
応接室のソファーでは、商談が始まっていました。
お茶を運ぶ私が、妊婦だとわかると私に向けて質問が投げかけられました。
何ヶ月なのか・・レッスンはしてるのか・・どんな内容のレッスンメニューなのか・・ウェアーなどはどうしてるのか・・運動の経歴はどうなのか・・・。
話しの内容から、この見知らぬ男が私に興味があっても、それが営業上のことで下心があまり伺えないことがわかりました。
とまどいながらも、既に安定期に入っていた私は、そのことを踏まえて話を進めていましたが、オーナーは実際にウェアーを着て内容を見せろと要求しました・・・トレーニングウェアーと水着の2種類で・・・
そしてそれは別室に用意してあることも告げました。
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