*禁忌*
-#2-
ただ流れていく平凡な時間に、爆発しそうな気持ち・・・そんな時、義父が入院したことを聞かされた・・・私達夫婦は、週末を利用して帰省することになりました。
容体は大したこと無いと、聞かされてはいたけれど・・夫の狼狽え様に同調して、私も心配でなりませんでした。
「おぉ〜。よー来てくれたな(笑)
なんやお前ら、辛気くさい顔しよってからに(笑)」
病室に入ると・・・すでに義姉や義弟が来ており、ベッドを取り囲むその脇から、ヒョイと笑顔を覗かせる義父が見えました。
義父さん・・・元気そうでよかった・・・。
単純にそう思い、身体の力が抜けていきました。入院するって・・・病院に縁の無い私達にとっては、すごく大事に思えたからです。
なんだか柔らかい空気に包まれ、ゆっくりとした時間がただ流れていきました。
お見舞いに来た親戚を送るのと、それを都合がいい区切りだと思ったのだろうか・・・義姉夫婦と義弟も身支度をして夫と共に部屋を出て行きました。
他に入院してる方も居ましたが、義父は自然な流れで私の臀部に手を回し、人目もはばからずに撫で回しました。
「美晴さんや、明後日に退院らしいねんけど、しばらくこっちにいてくれんか?どや?」
夕日が差し込む四人部屋の窓際・・・。
私の身体は白い肌を褐色に染めながら、その申し出を受け入れました。
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