*禁忌*
-#2-



『あなたぁ〜すご〜い!もっと・・・もっと突き上げてぇ・・・。
やっ・・・おまんこ壊れちゃぅぅぅぅ〜。』


目が慣れ真っ暗なシルエットに、ぼんやりと男性らしい肉体が私の上に覆い被さっているのがわかりました。




顔の輪郭がはっきりわかるのに・・・なぜかぼやけて見えていました。

私の頭には、それが隣人の青年であったり、私に視線を送る見知らぬ男性に見えていたから・・・。








「今日はすごく興奮したのかい?
あんなにやらしい声を出したら、いっくら夜中でも隣や上下の階に聞こえちゃうぞ(笑)」


自分だけさっさと服を着る夫は、照れ笑いをしながらそう言いました。








いいのよそれで・・・。








静けさの中で、夫は深い眠りへと誘われていきましたが、私にはたしかに感じていたのです。

壁を隔てたすぐ隣に荒い息をたてる青年と、それとは違う誰かの気配を・・・。
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