*禁忌*
-#2-


陽が優しく照らしている・・・心地良い風が洗濯物を揺らすと、洗剤の匂いがほのかに香った。








籠の中の小鳥みたい・・








ならば・・・籠を檻と思えばいい・・・檻の中で小鳥の皮を被った<獣>になろう。








妻だから・・・全ての性を夫に求めるのか・・・夫は性だけを求めて選んだのだろうか・・・。








道路を歩く男性が、私に視線を送るのがわかりました。








これで何人目だろう・・・男性が私を見つめるのは・・・。
与えられた容姿が・・・花が枯れないうちに。








自らを慰めよう・・・。
与えられるのを待っていたら何も変わらないのだから・・・。













私は慰め物であってもいい・・・辱められてもいい・・・快楽の道具かそれ以下でもいい・・・。



籠から逃げられない・・逃げる勇気すらない小鳥は、獣に植え付けられた<淫辱>で、日に日に身を焦がし、よりいっそう華やかに身体を彩っていきました。

清潔で幼い容姿は、すでに熟れて艶やかな実体を装う<仮面>となったのです。
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