*禁忌*
-#１-
｢みはっちゃん｡○ちゃんも今日は来てるよ｡
あいつもたまには運動させへんとな（笑）｣
そう言えば、私が夫を見送った時に､義父も出て行っていた｡
【貞淑〜誘惑〜】
更衣室で水着に着替えて鏡で全体を確認しました｡
なんだかこの水着へん･･･
袖を通す前から気付いていたけれど、いつも受付かバレエを応用したストレッチを担当していた私には、これがここの制服水着だと思えた｡
何が変て･･･明らかにサイズが小さい。
しかもサポーターが人為的に外されている感じがしていたのです｡
ボディースーツと何ら変わらないじゃない･･･
そう思っても仕方ない。圧迫感が私の身体を包んでいるのです･･･窮屈そうに全体の肉がはみ出ている｡
成長しすぎた身体も考えものだ･･･私が大学に入ってバレエを辞めた理由･･･それは大きすぎた胸のせい。
胸に比例して臀部も大きくなると､もう身体が重くて仕方ない。
たしかに夫も義父も･･･下着ショップの店員までも、女らしい艶やかな身体と言う･･･本人にしてみれば、案外維持も大変だし何かと苦労はするのだが｡
私はＴシャツとハーフパンツ姿で、オーナーの後をついて行きました。
｢お〜い美晴さ〜ん｡
あれ、内の嫁はん！
そうそう､長男の｡｣
どうやら義父は、友人と来ていたみたいでした｡
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