*禁忌*
-#1-



「みはっちゃん、お邪魔してるよ(笑)
いや〜○○ちゃんの嫁はんにしとくのが勿体無いな(笑)」


それはパート先から帰った午後3時くらいだった。




【喜び〜嫁?妻?女?〜】




『いつも義父がお世話になっています。
ごゆっくり・・・。』


私にいきなり声を掛けてきたのは、義父の幼なじみの男性だった。
この日は夫が出張に出掛けて行き、お預けされていた<女>の姿に戻れる日でもあった。
内心は早く帰ってほしかった・・・そのためにパートもいつもより早く切り上げてきたのに。




義父との間に結んだルール・・・それは、抱かれてもいい時のサイン。

私はそのルールに従い、短めのスカートに派手な下着を身に付けてきていた。








・・・いつになったら帰るのだろう・・・。








時計の針は、午後8時も過ぎようとしていました。


お酒の肴を作った後片付けをして、私は離れに戻ってお風呂に入ろうと玄関まで来た。

いつもは静かなはずの母屋の玄関も、義父達の楽しそうな笑い声が響いていました。




義父さんよっぽど楽しいのね・・・義姉さんや義弟が出ていって、いつも夜は静かだったもの・・・私てほんといけない嫁だよね。
自分の欲求ばっかりで、義父さんのことを下心ばっかりで見て・・・。




自分が恥ずかしくなった・・・サンダルを履いて、玄関のドアを閉めると、蛙の鳴き声が少し淋しく聞こえました。

何気なく振り返ると、和室で何やら布らしい物を見ている義父の友人が見えました。








あれ・・・?




・・・えっ?




!!やっぱり・・・。




それは紛れも無く私の下着だったのです。
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