*禁忌*
-#１１-
『おはようあなた･･･ウッ･･･うんうん･･･なッ､何でもないわよ･･･うん、アッ･･･○○は大丈夫ウッ･･･うん､またお昼頃には掛けるね･･･ウッ･･･愛してるわ･･･｡』
受話器の向こう側にいる夫には、まさか私が乳首に金具を貫通させられた身体で、知り合いの○氏に母乳を搾られているとは思わなかっただろう･･･｡
連泊する予定の私達は、朝食もそこそこに車に乗り込みと､観光に出掛けました。
観光と言っても名ばかりなのが事実･･･気を許せない相手との観光は苦痛だけで、これと言って何も印象に残っていない･･･｡
文化遺産や国宝級･･･そんな施設も､頭の中をよぎる夫や我が子のことでその感動すらありませんでした｡
そんな感情を露わにしなくても、自然と相手に読みとられてしまうものなんです･･･○氏は予定していた観光を切り上げ、一路宿泊先へと舞い戻ってしまいました｡
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≫☆入口☆≪
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