*禁忌*
-#8-


アルコールの力と、旅行に来た開放的からでしょうか・・・その老紳士は快く応じてください、テーブルで同じ時間の楽しむようになったのです。


「とても綺麗な奥様ですね。
色白で淡麗な顔立ちをされておる・・・品の良さは育ちがいい証拠ですな・・・羨ましい限りですよ。」


次第に打ち解けたその老紳士に快くしたのか・・・狙いだったのか・・・○氏は私を辱める言葉を口にしたのです。


「恥ずかしながら、私もいい年です・・・とてもとてもこんな若く魅力的な女性が妻であるはずかない。
実の所、こちらの女性・・・美晴さんと言いますが、取引先の奥様なんですよ。
こんな清楚に澄ましていますが、ご主人や子供をほったらかしにして私に付いてきたのです・・・それに私の命令には逆らえない弱みがありまして・・・まぁ・・・こんだけ話せば解るでしょう。」


沈黙が続きました・・・うつむき辱めに耐える私には老紳士の表情は伺いしれませんでしたが、○氏はさらに饒舌に続けたのです。


「私共はしばらくここに泊まるつもりです・・・それに、今夜は星が綺麗に見えそうなので、美晴は散歩でもさせたいと思います。
ですが・・・私は眠い・・・いかがしたものでしょうか・・・10分もすれば下のフロントに美晴は降りていくでしょう・・・。」


そして私達は老紳士を残してラウンジバーを後にしました。
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