*禁忌*
-#1-



「これ、あなたの水着ですよ・・・奥さん。

そんなに怯えた顔をしないでください(笑)私もあなたを苦しめたくないのですから・・・。

心配しなくても、ここの係員はさぼっているのか、見回りも来ません・・・まぁ・・・この時間帯でも数人のお客さんはいるでしょうが、そんなことは関係ないでしょう(笑)」


荷物を取り上げられ、ナイロン袋を渡された私は逆らうことも出来ずに、更衣室へと入っていきました。




【獣〜人形〜】




古びたロッカールーム・・・そこにあるロッカーの扉は全て開かれ、少なくとも女性のお客さんがいないことを表していました。








「奥さん・・・タオルはこっちに渡して貰いますよ。そんなので隠していたら、せっかくのやらしい身体が台無しですからね(笑)」


タオルを奪われ先導する○氏の後を、乳房と陰部に手をやり、プールサイドに片隅にあるベンチまで歩いてきました。

うつむきかげんで歩く中、プールの方に目をやると、2人の男性がいるのことに気付きました・・・いったいこんな場所で、○氏は何をさせようと言うのか・・・。
不安でいっぱいになる私を立たせたまま、ベンチに腰を下ろした○氏は、耳を疑う言葉を発したのです。


「お〜い、○○さんの奥さんを連れてきたぞ!」


なぜ見知らぬ男性に私の名字を言うのか・・・そしてそれを認識した2人の男性がプールの中をこちらに向かって真っ直ぐ歩いてくるのか・・・頭の中はパニックになっていました。
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