*禁忌*
-#1-
それは生理が終わった翌日、義父に連れられて昼食を取った帰り道でした。
【卑猥〜視線〜】
『義父さん・・・ちょっとどこかのお店に寄っていただきたいのですが?』
「なんや?」
『あの・・・お化粧室に・・・。』
いくら身体の関係があってもこの言葉は躊躇いがありました。
でも、そんな躊躇いも簡単に棄てられる程、この時は切迫した状況だったのです。
気を緩めれば、すぐにでも出てしまいそう・・・羞恥心が故に口に出すのを憚ってきたのだけれど、とても自宅まで持ちこたえられそうにもない。
「美晴さんや・・・そんなにしたいんやったら、ほら、そこでしたらどーや?それができんのやったら、我慢するんやな。」
そんなこと・・・出来るわけが無い。
男性と違い女の子のおしっこは特別な生理現象。言葉にするのも恥ずかしいから、お化粧室て言ってるのに・・・。
私はさすがにそれは出来ないと断りました。
「なんや!大丈夫やったんか?心配したがな(笑)ほったら、市内までバスで出てもかまへんな?」
義父は私の反応を楽しんでいるのがわかった・・・市内までバスとなると待ち時間も入れて、1時間は裕に過ぎるだろう。
「美晴さん、あんなワシは嘘言われるのが嫌いなんや!
お前がいっくら内の嫁やても、もしワシの前でするのが嫌でゆーてるんなら怒るでー。」
私は義父のまくし立てる言葉で緊張の糸が切れてしまいました。
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