変態の半生記
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私達の近くには風呂屋が無く、少し離れた風呂屋に行った。多分もう十月ごろだったような気がする。当時は脱衣場と大きな風呂が一つあるだけの簡単な造りだった。男女の脱衣場は木の壁で仕切られていて、上は鏡張りで櫛や風呂桶を置く台があり下は薄い板であった。私たちは小さなキリで穴を何か所か開けた。
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