愛姫。
-部屋。-
遊ぶときはいつも町で、里美が一人暮しをしているのは知っていたけど足を踏み入れるのはこの日が初めてだった。
若草色のカーテンとカーペット。質素なキッチンと、小さめのテレビとノートパソコン、それにテーブルと二人掛けのふかふかソファー。女の子らしい普通のリビング。部屋の片隅にある防犯グッズの山は、きっと和子だろう…。
その山に視線を向けていると、里美は笑っていた。「大げさでしょ?」とクスクス笑う里美に、僕は頷いた。
[
感想を書く
]
[18歳以上入場]
[
前へ
|
戻る
]