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連れてこられた先は、案の定ラブホの前だった。なにやらネオンライトか何かで猫が上の看板の脇に描かれている。
程なくして部屋に入った。
「…へぇ…結構イイ部屋じゃない…」
"客"の男は感心したように言った。
部屋の雰囲気は……なんというか、メルヘンチックの一言で片付くようなレースでピラピラの部屋だった。目の前の男がこういう趣味なのかと一瞬思ってしまい、目元がひきつりそうになった。
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