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妙な感覚だった。なんとも言い難い、快感と称することもまだ違和感を覚える。だが、男の反応を観察したくて、思わずといった様子で、自分の中で一番艶っぽいと思われる声を、意識的に挙げて見せた。
「気持ちイイ?気持ちイイ?」
何度も同じ問いかけをする男に対し、オレは目を潤ませ、身体をくねらせ、薄く開いた唇から吐息のような声で「判らない」を繰り返す。もちろん時折男の指を下の口でしゃぶることも忘れない。
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