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案の定、着いた先はホテルの部屋だった。入ってすぐさま男がしたことは…
「これ…」
オレの手に金を握らせることだった。一万と五千円……これからやるであろうことを考えればかなり安い値だったが、そのときのオレにとっては大金だった。
「ぇ、あの……」
「…?どうしたの?」
「…!いいえ…」
と、そのとき、戸惑いを隠せずにいるオレの手を男が引いた。
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