乱
-7-
しばらく歩いて連れてこられたところは、暗い公園のような場所だった。そこに入ると、男はオレを柵のような物に軽く押し付け、突然キスしようとしてきた。目を軽く閉じて口を半開きにさせたあの顔のなんとグロテスクに見えたことか!オレはビックリして待ったを掛けながら、男の顔を押し退けた。
第一、オレにはあのときいわゆる彼女がいたのだ。それを、こんな見も知らぬ男とキスするなど、気分が悪くならないはずがない。
[
感想を書く
]
[
前へ
|
次へ
|
戻る
]