獣
-主従関係２-
「いいかい 母さん、これから僕と話すときは 全て敬語で話すんだ。人前や父さんのいるときは 普段通りで許してあげるよ。それから今後僕のことは、ご主人様と呼ぶこと、僕の命令は絶対だ！わかった？」
僕は耳元で ささやくように厳しい口調で そう告げた
「返事は？」
「……」
「しょうがないなあ 教えてあげるよ、【かしこまりましたご主人様】こう言えばいいだけだよ。．さあ 言いなさい」「…か、かしこまりました…ゴ…ごしゅ…じ…じん…さま…」
やっとの思いで 口にした母親の目は こころなしか うつろになっていた
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