-はじまり-

「言わないよ、母さんがいい子にしていさえすればね?」

僕は母親の右の頬にそっと 口づけをした
母親が ビクッと体をこわばらせたと 同時に 「んふっ」とちいさな吐息を
漏らしたのを 僕は見逃さなかった

やはり遺伝子とは怖いものだ。
僕の異常なまでの性欲と 性癖はこの母親からのDNAからなんだな。そう実感した。
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