-始まり-

母親は、目をまんまるにして驚いた。
「どうする母さん。僕に従うかい?そうすれば、借金の問題は全て解決するよ、僕は明日面接に行って、就職を決めてくるよ、そして今、貯金が100万円ある、それを返済にあててあげるけど…母さんの気持ち次第だよ」
「でも、…なにをすればいいのか、」
「簡単なことさ…」
僕は、そう言うと母親の隣に座り、肩を抱いた。
「なにっ?」
「これからは、僕がしたいと思うことに母さんが従えばいいだけ、だからこうして肩を抱かれたり、こうして胸を掴まれたりしても、嫌がったりできないってことさ」
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